一般歯科・「噛む」は身体にいい:恵比寿の歯医者、歯科・武内デンタルクリニック

「噛む」は身体にいい!

よく噛むことの効用

最近マスコミで「よく噛むことの効用」が取り上げられることが増えてきました。私たち歯科医療に携わっている者としては嬉しい事ですが、ただ単に噛む回数を多くしたり、硬い食物を食べる事が良いと受け止められかねない内容のものが散見されるのが気がかりです。

良く噛むことはスポーツのトレーニングとは違い、努力して行うべきものではありません。ご自身の咀嚼能力に応じて、歯や顎に痛みが生じない範囲で、よく噛み、味わうことで食事を楽しみましょう。

「よく噛むことの効用」は、口の回りの運動器官をよく使うことで、これらの機能を発達・維持する事と、より多くの感覚刺激を脳に与え、脳を活性化させたり、身体を維持するために本来備わっている様々な機能を活性化する事にあります。

また、そのような食経験を積み重ねる事で、食を楽しむ習慣を作る事が出来ると思います。よく噛み、味わって食べることで、食べ物や口の回りの感覚器官からより多くの感覚刺激を得る事が出来ます。これらの刺激が脳に伝えられる事により、満腹中枢が活性化されます。

また、よく噛むことで血糖値が上がったり、代謝が活発になって体温が上がったりします。これらの変化は実際に食物が消化されて小腸で吸収されるよりもずっと早い段階で起こり、満腹中枢を活性化します。その結果、少量の食品でも満腹感が得られ、過度の栄養摂取を防ぐ効果があります。

即ち、「よく噛む」はダイエットにも通ずる部分もあり、「スマートな身体はよく噛む事から始まる」と言っても過言ではないのではないでしょうか!

よく噛んで生き生きとした毎日を

よく噛んで咀嚼筋や舌・顔面の筋、歯、顎の骨などの口の周りの運動器官をよく使い、負荷を与えることで、成長期にはそれらの発達を促し、高齢期には廃用委縮を防ぐことが出来ます。

口の周りの運動器官は食物を食べるための期間であると同時に、話をしたり、表情を作ってコミュニケーションを行うための器官でもあります。よく噛む習慣をつければ、はっきりとした発音で言葉が上手く扱えるだけでなく表情も豊かになります。また、口の周りの運動器官が健全だと強く噛みしめることが出来、スポーツなどで力が発揮出来ることも分かっています。

即ち、「よく噛んで生き生きとした毎日を」過ごせるように努力しましょう。よく噛むことで唾液の分泌が盛んになります。食物には様々な味物質が含まれていますが、これらは唾液中の水分に溶けることで味細胞に届き、私たちは味を感じています。また、唾液にはアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素が含まれていますが、アミラーゼはご飯などに含まれるデンプンを分解することで麦芽糖にして甘味を感じさせる効果があります。

リパーゼは唾液中にほんの僅かしか含まれていませんが、脂肪を分解して脂肪酸を遊離させることで脂肪の味を感じさせる効果があると言われています。例えば、私たちが霜降りの牛肉やマグロのトロをおいしく感じるのは唾液のリパーゼのおかげかも知れません。「よく噛んでおいしい食事を」楽しみましょう。

最近「口どけが良い」と云うのが現在の食品開発のトレンドだと聞きますが、現代社会には高栄養で軟らかく、噛み始めてすぐに美味しさのピークがきて、飲み込みやすい食品があふれています。そのような食品ばかりでなく、咀嚼機能を適度に使ってこそ味わいがでるような食品を食事に取り入れようにしましょう。旬の食材を使って一汁三菜(ごはんと汁物に主菜1品、副菜2品で構成された献立)の組合せで献立を考えると、季節感や栄養バランスに優れるだけでなく、噛んで美味しい食事が出来るようになると思います。

義歯などで咀嚼能力が劣る場合は、隠し包丁などの工夫を加え、咀嚼器官に過度の負担がかからないようにすれば家族全員が同じ食材を楽しむ事が出来ます。よく噛む習慣には正しい食材の選択を大切な要素になると思います。

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