痛みに配慮・痛くない歯科治療への5つの取り組み
1. 注射の痛みを軽減する表面麻酔
まず最初に麻酔部位に表面麻酔薬を塗ります。この時、表面麻酔に十分な時間をかける事で、注射針による痛みを大幅に軽減させる事ができます。
2. 刺す瞬間の痛みを和らげる極細の注射針
一般的な針は27G(0.4mm)ですが、当院で麻酔時に使用する注射針の太さは33G(0.26mm)の物を使用しています。注射針が細ければ細いほど、刺した時の痛みは少なくなります。
3.「圧痛」を軽減する電動麻酔器
麻酔液を一気に注入しようとすると圧力がかかり、これが痛みの原因になります。コンピュータによって麻酔の注入速度を調整できる電動麻酔機を使用する事で、この「圧痛」を軽減できます。
4. 麻酔液を温めて刺激を和らげる
麻酔液を体温と同じにする事で、刺激が少なくなります。
5. 笑気吸入鎮静法
治療の恐怖や不安を和らげる方法として「笑気ガス」を用いた鎮静法があります。この笑気吸入鎮静法は、患者様を「眠らせるのではなくリラックスさせる」治療方法です。
笑気とは全身麻酔に使用される麻酔ガスの一種ですが、笑気吸入鎮静法は全身麻酔ではありません。全身麻酔のような高濃度ではなく、20~30%の低濃度で、酸素と併用して使用するので治療中の意識は保たれています。笑気ガスを鼻から吸い込む事で、体中の緊張が取り除かれ恐怖心や不快感等の精神的ストレスから解放されます。局所麻酔や外科手術などの疼痛刺激に対して鈍感になり、リラックスした状態で治療を受けられます。
当院では笑気吸入鎮静法の施術は行っておりませんが、この治療方法が必要な方には、安心して治療を受けられる大学病院をご紹介させて頂きます。お気軽にご相談下さい。