歯科医療における3Dプリンタの活用とは
デジタルテクノロジーの著しい進歩により、歯科診療の現場においてもデジタル化が進んでおり、チェアの周辺にパソコンなどのデジタル機器を配置する先進的な歯科医院も徐々に出現しています。
例えば、印象材を用いて印象採得を行うのは歯科医院えお象徴しる光景ですが、パソコンを中心としたデジタル機器を用いて歯や歯肉のシェード(色調)まで印象採得したり、石膏模型をデジタルデータに変換しパソコン内に記録したりすることが容易に出来るようになりました。
今年開催された世界最大規模のケルン国際デンタルショーでは、注目の新製品として華々しく発表されたのが赤外線を使ったデジタル印象採得でした。
さらに、実用化に向けて開発が進められているのがデジタル咬合器(噛み合わせ器具)です。従来の咬合器で再現できなかった顎運動も、パソコン上で高精度に再現できるようになってきました。また、これまで歯科医師や歯科技工士が一つひとつ手作業で行っていた技巧操作も、パソコン上で半自動的に設定することが可能となりました。
ものづくりが中核の一つとなる歯科業界において、デジタルテクノロジーは親和性が高く、これらのデジタル機器は5~10年程度で普及し、それに伴い歯科診療システムも一新されることが予想されます。
現状では、ベテランと言われる経験豊富な歯科医師と熟練の歯科技工士のマッチングでしか高精度の歯科医療は得ることが出来ません。溢れるほど歯科医院がある=選択肢が豊富ということかも知れませんが、過度な宣伝広告や華美な造りの医院は、歯科に限らず慎重な見極めが必要と感じる方は多いのではないでしょうか。
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